エンジニアリングレポート

デュー・デリジェンス(Due Diligence)は米国で生まれた概念で、投資用不動産の取引、会社の吸収・合併等の場合に実施される詳細かつ多角的な調査のことで、「適正評価」「資産査定」あるいは「詳細調査」等と訳され、主として投資用不動産の取引の際に行われます。一般的には、経済・法律・物理的な側面の3つの視点から調査を行い、投資のリスク・リターンを詳細に把握します。

経済的側面

  • ◼価格・資料
  • ◼マーケット分析
  • ◼主に投資採算性に基づく競争力とリスク分析

法的側面

  • ◼権利関係
  • ◼訴訟の有無
  • ◼法的な遵法性等

物理的側面

  • ◼建物調査
  • ◼環境調査
  • ◼地震リスク分析等

近年、不動産の購入等に際して買主等が自らの責任と負担において、対象不動産がどのような状態にあるか詳細な調査を行うことの重要性が認識されるようになりました。不動産の所有と経営が分離する傾向が強まり、不動産の流動化、証券化の活性化に伴ってリスクの低減を図る上でその必要性は益々高くなっております。「取得→運営管理→売却→取得」という一連のサイクルを意識したアセットマネジメント(資産管理)が求められています。この不動産における投資・流通・評価・管理などに際して対象不動産の状況を把握するために、「エンジニアリング・レポート」を作成致します。

ER(エンジニアリングレポート/建物状況調査報告書)作成業務

  • 建物劣化診断 (※BELCA基準による)
  • 緊急及び短期修繕費用、中長期更新修繕費用の算出
  • 再調達価格の算出
  • 建物環境調査・土壌汚染リスク評価(フェーズⅠ)
  • 地震リスクなど

地震リスク診断(地震PML)

  • 建築物の地震リスク診断
  • 複数建築物によるポートフォリオ分析

エンジニアリングレポート作成業務

JCIAインサイト(BELCA会員)では、デュー・デリジェンス(Due Diligence)業務の一環として「エンジニアリング・レポート」の業務を行っております。

【エンジニアリング・レポート業務の流れ】

調査の内容

  • ◼建物状況調査 ◼遵奉性調査 ◼修繕・更新計画
  • ◼再調達価格 ◼建物環境リスク調査(アスベスト他)
  • ◼土壌汚染リスク調査 ◼地震リスク調査(PML)

調査に必要な書類

  • ◼確認関係書類(確認済証・調査済証等)
  • ◼設計図書(確認申請図面、竣工図等)
  • ◼各種定期報告等書類
  • ◼その他調査に参考となる資料(登記簿・敷地測量図・請負契約書・修繕履歴書等)